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遺伝子研究安全管理協議会 組換え生物等委員会 通信 No.76

(本通信は、遺伝子協会員の所属機関の遺伝子組換え実験安全管理関係者に配信しております。)
各位

いつも遺伝子組換え生物等の使用における安全管理にご協力いただき有難うございます。

文部科学省生命倫理安全部会及び遺伝子組換え技術等専門委員会では、
研究開発段階の遺伝子組換え研究の拡散防止措置にかかる大臣確認制度について、
主に下記の2点について見直しの検討が開始されています。

1.パンデミック対応(文科省資料から抜粋・一部改変)
日本において、SARS-CoV-2に関連する研究の着手が遅れたことから、パンデミックを引き起こす新たなウイルス等が出現した場合、当該ウイルス等の遺伝子組換え研究について、遺伝子組換えにより病原性等が増す恐れがなく、当該ウイルスのリスク相当の拡散防止措置を執るなどの要件を満たしている場合は、研究計画の大臣の確認を省略し、研究機関が適切に判断して研究を開始できるようにする制度改正について検討されるとのことです(施行規則第16条の「主務大臣の確認の適用除外」の明確化について関係省庁間で協議の予定)。

2. 大臣確認申請の見直し(文科省資料から抜粋・一部改変)
大臣確認の対象となっている研究について、現在の科学的知見やこれまでのカルタヘナ法の運用実績に照らし、研究機関の判断で研究を開始しても問題がない研究を整理し、「研究開発等に係る遺伝子組換え生物等の第二種使用等に当たって執るべき拡散防止措置等を定める省令」の改正等について検討されるとのことです。

〇生命倫理・安全部会(第54回)配付資料
令和6年3月14日(木曜日) 14時00分~16時00分
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu1/mext_00002.html

〇遺伝子組換え技術等専門委員会(第150回)
令和6年3月21日(木曜日)14時00分~17時00分
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu1/024/siryo/mext_00006.html

本年でカルタヘナ法施行20年となりますので、遺伝子協では正会員及び準会員向けに遺伝子組換え実験の安全管理に関するアンケートを実施する予定です。その中で、大臣確認申請の見直し等に関連したアンケート項目を設定する予定ですので、ご協力の程、よろしくお願いいたします。

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遺伝子協・組換え生物等委員会