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遺伝子組換えカビ・キノコ・コケ等の拡散防止措置の例

更新日:2025年5月30日
1.目的と経緯

多様な生物種で遺伝子組換え実験が進められていますが、中でも胞子を形成する生物種は、特に注意深い対応が求められます。これは、胞子が容易に飛散することがあり、環境耐性も持つと考えられているためです。これらの生物種を宿主とする遺伝子組換え実験は、安全キャビネットなどの設置が義務付けられていないP1実験に分類されることが多く、組換え体の拡散防止措置の検討が極めて重要となります。この課題に対応するため、遺伝子協は「遺伝子組換えカビ・キノコ・コケの拡散防止措置ワーキンググループ(WG)」を設置いたしました。
 
WGでは、以下の生物種に焦点を当てて検討を進めました。
・アカパンカビ(糸状菌のモデル生物)
・キノコ(大量の胞子飛散の可能性がある子実体を形成する)
・植物病原糸状菌(胞子懸濁液の植物への接種実験がある)
・ゼニゴケとヒメツリガネゴケ(モデル植物として研究者の多いコケ植物)
 
各生物種の生活環における胞子形成ステージに着目し、実験過程での胞子の飛散率や不活化処理に関する実験データを交えながら、拡散防止措置の例をまとめました。
冊子体に加えて、電子ブックも利用可能ですので、関連する生物種の組換え実験を行う研究者の方々はもちろん、安全委員会の方にもご利用いただければ幸いです。


  2022年11月に冊子体にまとめ、会員へ配布いたしました。その後、新規入会の会員に対しても会員特典として贈呈してきました。2023年より電子ブックの形で会員専用サイトを通じて会員に配布しています。

※正会員・準会員:電子ブック(印刷可)、暫定会員:電子ブック(閲覧のみ)

 

 

各種遺伝子組換え動物の拡散防止措置の例 は こちら